【徹底解説】岩崎正寛『鉄壁のインサイドガード』を深掘りする!

防御こそ最大の攻撃。

鉄壁のインサイドガードを習得して、トップポジションを盤石にしよう!

本記事の概要

この記事では岩崎正寛氏の『鉄壁のインサイドガード』の見どころを徹底的に解説します。

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  • 『鉄壁のインサイドガード』に興味がある!
  • トップポジションが強くなる教則を探している!
  • 教則の内容を吟味してから購入をしたい!
筆者紹介:下前快喜(しもまえかいき)

BJJ LABのスタッフ。ブラジリアン柔術茶帯。(2024年7月現在)SNS運用や教則のプロデュースなど多様な仕事を担当しています。グラップリングも好きです。教則動画を見るのが趣味で累計100本以上は視聴しています。

徹底解説教則

  • タイトル:『鉄壁のインサイドガード』
  • 講師:岩崎正寛

『鉄壁のインサイドガード』がオススメの方

『鉄壁のインサイドガード』がオススメの方
  1. クローズドガードの対処が苦手な方
  2. 近い距離でオープンガードを攻略をしたい方
  3. モダン柔術の攻防を避けたい方

岩崎正寛の紹介・戦績

※BJJ LABでは”岩﨑”ではなく”岩崎”で統一しています。ご了承ください。

BJJ LABからついに岩崎正寛氏の新作教則動画が発売されました!

本記事で紹介する『鉄壁のインサイドガード』は、岩崎氏によるトップポジションでの基本的なコンセプト、構え方、キープの仕方、そしてパスガードへのつなげ方を体系的に学べる教則です。

PROFILE


岩崎 正寛

Masahiro Iwasaki

兵庫県出身 / 1989年1月27日生

21歳の時にブラジルに単身で渡り、黒帯を取得。日本人最年少黒帯保持者となり、数多くの海外遠征を経て、世界のトップクラスで戦う日本代表の柔術家となる。全日本選手権を三連覇し、戦いの舞台を世界へ移す。2018年 世界三大大会の一つであるヨーロピアン選手権において、最激戦区ともいえるライト級(76kg)で準優勝し、各階級での日本人最高位を取得。同年、BJJ HEROESランキングで全世界を含めた柔術家のライト級で2位となる。得意技の「DEEP HALF」が世界に認められ、2019年アメリカで技術教則DVDをリリース。長年にわたりCARPE DIEM BJJで指導者として携わり、数多くの選手を輩出しており、Kidsカテゴリーにおいては5人の世界王者を育てるなどの幅広い指導歴を持つ。

ハーフガードの原理原則』、『ディープハーフ表裏』に続く岩崎氏の教則第3弾は『鉄壁のインサイドガード』。

今回は過去2作とは異なり、トップポジションがテーマの教則です。

岩崎氏はハーフガードの名手として広く知られていますが、実はトップポジションもメチャクチャ強いです。

まさに「鉄壁」という言葉がふさわしい防御力で、スイープを完全にシャットダウンし、サブミッションを徹底的に防ぎます。

この記事では、収録内容や、本教則がオススメの方々、撮影を通じた感想までをまとめて、『鉄壁のインサイドガード』を徹底的に深掘りしました。

ぜひ購入を検討される際の参考にしてください。

インサイドガードとは?

タイトルの「インサイドガード」とは何でしょうか? 

「そんなガードがあるの?」と疑問に思われるかもしれません。

繰り返しますが、本作はトップポジション、つまり上からの攻撃の教則です。

インサイドガードとは、「相手のガードの内側(inside~)」のことです。

インサイドガードが強いと以下のメリットがあります。

  1. クローズドガードが怖くない
  2. 最短距離でオープンガードを潰せる
  3. パスガードのチャンスが増える

つまり、インサイドガードが強いと、失点や極めを防ぎつつ、攻撃の準備を整えることができます。

トップポジションを強化するなら、インサイドガードの向上は欠かせません。

強力なインサイドガードを構築するためには、パスガードを仕掛ける前の技術を磨く必要があります。

『鉄壁のインサイドガード』にはベースの取り方・グリップカットなど、インサイドガードで必要な技術が詰まっています。

『鉄壁のインサイドガード』は2つのベースを収録

『鉄壁のインサイドガード』は、”正座ベース”と”蹲踞ベース”の2つのパートで構成されています。

『鉄壁のインサイドガード』目次
  1. はじめに
  2. 正座ベースの構え方
  3. 各グリップの切り方
  4. クローズドガードの中で気をつけること
  5. クローズドガードの割り方
  6. ハーフガードの固め方
  7. リベルダージパス
  8. クローズドガード内での戦略と考え方
  9. 蹲踞ベース
  10. 蹲踞ベース(右手の使い方)
  11. 蹲踞ベース(左手の使い方)
  12. 片襟片袖の外し方
  13. ニースライスと片足担ぎ
  14. まとめ

※上記目次番号は、教則動画のタイトルと一致しています

今回は”正座ベース”、”蹲踞ベース”の2つのベースに分けて、教則詳細を説明します。

  • 正座ベース⇒クローズドガードへの対処
  • 蹲踞ベース⇒オープンガードへの対処

それぞれ深掘りしますね。

正座ベース編

まずは正座ベースについて紹介します。

正座ベースは、相手のクローズドガードの内側で使用するベースです。

正座ベース編は以下の通りです。

  • 正座ベースの構え方
  • 各グリップの切り方
  • クローズドガードの中で気をつけること
  • クローズドガードの割り方
  • ハーフガードの固め方
  • リベルダージパス
  • クローズドガード内での戦略と考え方

2. 正座ベースの構え方

正座ベースの構え方では、座り方、胸の立て方、手の置き方といった構えの基本を学べます。

このチャプターは、YouTubeで公開しているのでぜひご覧ください。

細部にこだわった正しい構えを取ることで、相手の攻撃を未然に防ぎ、トップゲームを有利に進めることができるようになります。

3. 各グリップの切り方

各グリップの切り方では、襟、袖、裾、ラペラのグリップカットを全て網羅しています。

グリップ解除を学ぶことで、相手のアタックを早めに潰すことができます。

グリップカットは正座ベースに限らず、他のシチュエーションでも応用可能なため、必見の技術です。

4. クローズドガードの中で気をつけること

強いベースをキープするために、相手の崩しを防ぐ方法や、万が一崩された場合のリカバリーについて説明します。

さらに、クロススリーブの防ぎ方や、閂(かんぬき)の解除といった実践的な技術も学べます。

ポイントをしっかり押さえると、クローズドガード内での攻防をより有利に展開することが可能になります。

5. クローズドガードの割り方

まずは「肘割り」でクローズドガードを割る方法を紹介します。

「肘割り」は低い姿勢を保ちながらクローズドガードを割る技術で、解除した後はハーフガードの接近戦の展開に持ち込みやすいです。

相手のディフェンスへの対処方法や、ガードが割れない場合の対応も説明しているので、足の組みが強いクローズドガードにも対応できます。

6. ハーフガードの固め方

「肘割り」でクローズドガードを割った後、ハーフガードの攻防に確実に持ち込むためのポイントを学べます。

膝の立て方や肘の位置取りのディテールを押さえることで、距離を詰めながら強く堅実にパスガードを進められるようになります。

7. リベルダージパス

「リベルダージパス」は岩崎正寛氏オリジナルのパスガードです。

これはサンパウロパスとは似て非なるパスガードであり、サンパウロパスでバランスが取れない、あるいはオモプラータや糸通しを極められてしまう。

そんな悩みを持つ方に最適なパスガードです。

リベルダージパスを習得することで、試合でのクローズドガードのパスガード成功率が飛躍的に向上することは間違いありません。

8. クローズドガード内での戦略と考え方

正座ベースの最後は、クローズドガード内での戦略と考え方について説明します。

クローズドガードに入ることのメリット・デメリットを理解し、リスクを最小限に抑えるための戦略とマインドセットを学べます。

これにより、クローズドガード内での状況判断力が向上し、より安全で効果的な試合運びが可能になります。

試合会場で「クローズには入るな!」とセコンドの叫び声をよく聞きます。それくらいクローズドガードは厄介なガードです。クローズドガードに相手を入れれば安心する人も多いでしょう。

しかし「正座ベース」編を身につければ、一つ一つ手順を踏んで相手を追い詰めることができます。

優位にいると思った相手を徐々に追い詰め、最後は心を折られることでしょう(笑)。

ぜひ試してみてください。

正座ベースはここまで。次からは蹲踞ベースです!

蹲踞ベース編

つづいて蹲踞ベースについて紹介します。

蹲踞ベースは、オープンガードの相手に対処する技術です。

クローズドガードの攻防を避ける相手は、次はオープンガードからのアタックを試みます。

そのときに蹲踞ベースを使用することで、優位なポジションを確保できます。

そのため正座ベースとセットで習得することで、より強固なトップゲームを構築できます。

蹲踞ベース編では、次の内容を学べます。

  • 蹲踞ベース
  • 蹲踞ベース(右手の使い方)
  • 蹲踞ベース(左手の使い方)
  • 片襟片袖の外し方
  • ニースライスと片足担ぎ
  • まとめ

9. 蹲踞ベース

蹲踞ベースの強固な構え方について詳しく説明します。

相手にデラヒーバフックを巻かせないために、膝裏のスペースを無くす方法を具体的に説明します。

こちらもYouTubeでフル尺視聴できるので、ご覧ください。

10. 蹲踞ベース(右手の使い方)

デラヒーバフックを防がれた相手は次に相手の腕にラッソーを巻こうとします。

ここではシャローラッソーと(ディープ)ラッソー、それぞれの外し方と防ぎ方を説明します。

相手の股関節の可動域から逆算した効果的な手の使い方は、ラッソーガードを外すための大きな力となります。

11. 蹲踞ベース(左手の使い方)

次は左手の使い方です。

接近戦と遠距離戦で使うところが異なります。

距離に応じて、接近戦では足首、遠距離戦では足裏を掴みます。

足首と足裏のそれぞれを掴むタイミングと、その理由・効果について詳しく説明します。

12. 片襟片袖の外し方

次に、片襟片袖の外し方です。

多くの場合、蹲踞ベースに対して片襟片袖ガードで対処してきます。攻撃力が高いため、トップ側は確実にグリップを外す必要があります。

岩崎氏の「ベーススイッチ」を使えば、片襟片袖からの崩しを防ぎ、強い蹲踞ベースをキープすることができます。

さらに、キックスパイダーの外し方も説明しており、相手の足のフレームを効率よく外す方法を学べます。

13. ニースライスと片足担ぎ

構え・キープ・ディフェンス・ガード解除の先にあるのが、パスガードです。

今回は蹲踞ベースからのパスガードとして、ニースライスと片足担ぎの2つを説明します。

ニースライスと片足担ぎのコンビネーションは非常に強力で、どのように切り替えるのか、

有効なできるのかを説明します。

基本的なパスガードを必殺技に変えてくれるディテールが詰まっています。

まとめ

最後に『鉄壁のインサイドガード』のまとめです。

なぜインサイドガードの習得が重要なのか、そして岩崎氏のトップゲームに対する考え方を学べます。

世界トップレベルでの戦いを経験してきた岩崎氏だからこそ伝えられるエッセンスを総括し、『鉄壁のインサイドガード』がどのようにあなたの柔術に役立つのかを改めて整理しています。

『鉄壁のインサイドガード』がオススメの方

次のいずれかに当てはまる方は、『鉄壁のインサイドガード』を視聴する価値大です。

『鉄壁のインサイドガード』がオススメの方
  1. クローズドガードの対処が苦手な方
  2. 近い距離でオープンガードを攻略をしたい方
  3. モダン柔術の攻防を避けたい方

クローズドガードの対処が苦手な方

クローズドガードの対処が苦手な方に、『鉄壁のインサイドガード』を強くオススメします。

クローズドガードは基本のガードであるがゆえに、多くの柔術家が愛用しています。

しかし、クローズドガードはボトムの選手に主導権が握られているため、対処が得意な人は少なく、苦手な人の方が多いのが現実です。

ベースが不安定でバランスが取れない、相手の強いグリップを切れなくてガードが割れないと感じているならば、本教則を視聴してください。

岩崎氏が説明するコンセプトやディテールの数々は、クローズドガードに入ったときの特効薬です。

トップポジションではパスガードの前に、ベースの取り方やグリップカットが極めて重要です。

ガードでスイープやサブミッションの前に、キープやリテンションが重要であることと同様です。

岩崎氏が説明する正座ベースはベースの取り方や構え、グリップカットを重点的に説明します。

『鉄壁のインサイドガード』を視聴して、まずは安定した防御を構築しましょう。

気付けば「クローズドガードの中が苦手」から「クローズドガードの中が休憩時間」へと変わっているはずです。

近い距離でオープンガードを攻略したい方

トレアドールパスやXパスのように外側を走るパスではなく、近い距離でオープンガードをパスをしたい方にも『鉄壁のインサイドガード』はオススメです。

ビュンビュンと外側を走りまくるよりも、じっくり、ゆっくり、でも確実に。

岩崎氏が説明する蹲踞ベースは、スピードに頼ることなくオープンガードをパスできます。

具体的には相手に距離を取られがちな片襟片袖、シャローラッソー、キックスパイダーの解除し、パスガードに繋げます。

崩れないベースの作り方や的確なグリップカット、フレームの外し方は、インサイドガードを制圧し、相手のガードの内側から強い圧力をかけるために非常に有効です。

インサイドガードを制圧することで、相手の足のフレームを無効化できます。

これは足のフレームの内側に入るため、強いフレームの条件である「足裏を当てること」ができなくなるからです。

ボトムの選手は上半身のフレームのみで戦うことになるので、トップの選手は全身を使ってじっくりと確実に距離を詰めることができます。

とにかく近い距離でオープンガードをパスしたい方には『鉄壁のインサイドガード』は最適の教則です。

ぜひご視聴ください。

モダン柔術の攻防を避けたい方

複雑で面倒なモダン柔術の攻防を避けたい方にも、『鉄壁のインサイドガード』はオススメです。

正座ベースではラペラガードに対するグリップカットの方法を学べます。

クローズドガードからのラペラガードとしては、スクイッドガードとガバーガードが一般的です。

ただでさえ強力なクローズドガードにラペラをつなげられると、相手に一方的に攻められてしまうリスクがあります。

まずはラペラをつながれないことが一番ですが、もしつながれてしまった場合でも『鉄壁のインサイドガード』を見ていれば大丈夫です。

岩崎氏のシンプルかつ効果的なグリップカットを実践すれば、ラペラの攻防で頭を悩ます必要はもうありません。

一方、蹲踞ベースでは、ベリンボロの展開を防ぐ方法を学べます。

ベリンボロの展開の多くはデラヒーバフックから始まります。

自分の膝裏にスペースがあると、相手は簡単にデラヒーバフックを巻くことができます。

どのようにすれば強いベースを保ちながら、膝裏のスペースを無くせるのか?

岩崎氏が説明するディテールの数々は蹲踞ベースに限らず、膝をついたコンバットベースにも通じます。

ラペラを繋がれても確実にグリップカットして、クローズドガードの展開に戻す。

ベリンボロの攻防ではなく、デラヒーバフックさえも巻かせない。

モダン柔術の攻防を避けたオールドスクールな試合展開に持ち込みたい方にも、『鉄壁のインサイドガード』はオススメの教則です。

ちなみに、この視点から『鉄壁のインサイドガード』を見ると、実は柔道経験者にもオススメの教則です。

柔術家が柔道家に勝つために、柔道家が知らない技で攻めることが多いです。

つまり、ラペラやベリンボロのモダン柔術を使ってきます。(他にはスパイダーなども!)

全て『鉄壁のインサイドガード』で予習と対応ができます。

ただでさえ強いベースやグリップカットだけでなく、モダン柔術を完封する。

まさに鬼に金棒です。

柔道経験者の方もぜひ『鉄壁のインサイドガード』をご視聴ください。

撮影と視聴から伝えたいこと

岩崎さんの撮影は同日3本撮りでした。

  1. ハーフガード
  2. ディープハーフ&リバースハーフ
  3. インサイドガード

その中でもインサイドガードはもっとも楽しみにしていた技術体系です。

所属ジムの黒帯の方が「CARPE DIEMオンラインで視聴できた岩崎さんのトップポジションのテクニックは群を抜いて素晴らしかった」と常々おっしゃっていたからです。

手前味噌ではありますが、『鉄壁のインサイドガード』は本当に素晴らしい内容です。

撮影中、岩崎さんが説明するコンセプトやディテールの数々には興奮が止まりませんでした。

字幕チェックや販促投稿準備で教則を見返す度に、気づきや発見がありましたし、これからもあり続けるでしょう。

岩崎さんは、自らが培ってきた技術を現代を生きる柔術家にシェアし、未来の柔術家につないでくれています。

海外の世界トップ柔術家に勝つためにはどう戦うべきか?

岩崎さんが考え抜き、試行錯誤を重ねて昇華させた技術体系が惜しみなく凝縮されたのが、『鉄壁のインサイドガード』です。

あなたにもきっと多くの学びと発見をもたらしてくれます。

ぜひご購入いただき、視聴してみてください。

鉄壁のインサイドガードを武器にしませんか?

いかがだったでしょうか?

本日は岩崎正寛氏の『鉄壁のインサイドガード』の解説記事を書きました。

徹底解説教則

  • タイトル:『鉄壁のインサイドガード』
  • 講師:岩崎正寛

『鉄壁のインサイドガード』がオススメの方

『鉄壁のインサイドガード』がオススメの方
  1. クローズドガードの対処が苦手な方
  2. 近い距離でオープンガードを攻略をしたい方
  3. モダン柔術の攻防を避けたい方

テクニック目次

『鉄壁のインサイドガード』目次
  1. はじめに
  2. 正座ベースの構え方
  3. 各グリップの切り方
  4. クローズドガードの中で気をつけること
  5. クローズドガードの割り方
  6. ハーフガードの固め方
  7. リベルダージパス
  8. クローズドガード内での戦略と考え方
  9. 蹲踞ベース
  10. 蹲踞ベース(右手の使い方)
  11. 蹲踞ベース(左手の使い方)
  12. 片襟片袖の外し方
  13. ニースライスと片足担ぎ
  14. まとめ

少しでもご興味が湧いた方は、どうぞご購入とご視聴してください。

鉄壁のインサイドガードを武器にしましょう!

では、また。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!