「噛みつきパスガードを武器にしたい、でもいつも逃してしまう(戻されてしまう)」という人は多いと思います。
本記事ではBJJ LABから販売中の
- 『上久保式秘伝の噛みつきパス』
- 『ホベルチオダのオーバーアンダーパス』
の2作品の噛みつきパスガード(オーバーアンダーパス)のコンセプト、仕組み、ポジションの違いについて比較します。
ぜひ参考にしてみてください。
BJJ LABのスタッフで、ブラジリアン柔術白帯現在ストライプ4本。(2025年現在)都内の大学に通っている現役大学生、柔術から総合格闘技などさまざまな格闘技観戦が趣味。
噛みつきパスガードとは?
噛みつきパスガード(オーバーアンダーパス)は、密着系のパスガードの一種です。相手に密着し、噛みつくように圧力をかけながらガードを突破するスタイルから「噛みつき」という名前がついています。
オーバーアンダーの由来
- 片方の手を相手の足の「上(over)」から通し、
- もう片方の手を相手の足の「下(under)」から通します。
この形が、片足担ぎパスにやや似ており、海外では「Over-Under Pass」と呼ばれています。
同じく両足を下から担ぎ上げるパスは「Double Under Pass(両足担ぎパス)」と呼ばれ、名前の対応関係もわかりやすいです。

他のパスガードとの関係
噛みつきパスガードは以下のような展開と相性が良く、相手のリアクションに応じてスムーズに切り替えることができます。
- トレアナパス:相手の股間が開くタイミング
- レッグドラッグ:相手が逆足を大きく回すタイミング
- ディープハーフ:スイープでの起き上がり時
カルペディエム代表・岩崎正寛氏も「最強のパスガード3選」の一つとして噛みつきパスガードを取り上げています。
また、IBJJF Worldで何度も王者を獲得しているBernardo Faria氏の得意技としても有名です。

2作品の概要
① 『上久保式秘伝の噛みつきパス』
講師:上久保周哉
値段:¥4,500
内容:
•噛みつきパスのエントリー
•コントロールのポイントからパスガードまで
•膝十字
•相手のリアクションに対する対処
•相手が背中を見せてきた時
•絞め技のディフェンス
商品リンク:https://bjj-lab.com/products/over-under-pass-by-shuya-kamikubo

② 『オーバーアンダーパスシステム』
講師 :ホベルチ・オダ
値段 :¥11,000
内容 :
•基本の噛みつきパ
•膝へのプレッシャー
•スマッシュ
•相手のフックが強い時
•相手の腕のコントロール
•レッグトラップ
•ニーシルドが低い時
•ラペラの利用
•肩を蹴られた時
•内側に回られた時
•ラッソーガードのパス
•デラヒーバのパス
•クロスグリップパス
商品リンク:https://bjj-lab.com/products/over-under-passing-system-by-robert-oda

作品の違い
| 上久保式 | ホベルチ式 | |
| エントリー | 近距離でのエントリー | 近距離から中距離 |
| 基本の噛みつき | 低重心・プランク型 | トライポッド型 |
| 長所 | 正しく、簡単にプレッシャーをかけることができる | リーチ差を無効にでき、 様々なリアクションに移行しやすい |
| 短所 | 相手の体格がやや関係してくる | 足、膝、体重など意識する所が多い |
上久保式

・低重心
・プランク型
・近距離
・骨盤をフラットにして相手の背をつけさせる
・正しい重心の掛け方 ← プレッシャーを与える基礎を学べる
・相手の三角絞め、小手絞りを仕掛けられた際に、噛みつきパスガードへの続行が可能
・膝十字を囮として使うことができる
上久保式は形に入った際に体重を使った強力なプレッシャーを与えることができ、力を使いすぎることもないためその後も有利な展開を進めることができます。
ホベルチ式

・トライポッド型 ←動きやすく、相手のリアクションに素早く対応できる。
・中距離
・ラッソー、デラヒーバ、リガードなどの相手の防御に合わせた展開を組み立てやすい
・膝でのプレッシャー
・ダブルアンダーへの移行が可能
・リーチ差が無効になりやすい
ホベルチ式では相手にプレッシャーをかけつつも動くこともできるため、ダブルアンダーへの切り替えなど展開を組み立てやすくなり、噛みつきパスを中心にして他の技への切り替えがしやすくなります。
またリーチの差が関係しにくくあるため相手の足が長いなどのフィジカル差を無効化できます。
またホベルチ式オーバーアンダーパスについては以下の記事に詳しくまとめています。
初心者の方の見どころ
上久保選手の噛みつきパスガードは、特に白帯の方が学ぶ上で相手の背中をまっすぐ地面につかせるなどの圧力やエントリーを学ぶことができるため、後々のガードにも活かせる技術を学ぶことができます!
今後の他のパス(例:担ぎパス、クロスグリップパス)にも応用できます!
ホベルチ選手の教則は将来帯が上がっていっても対応できるテクニックが詰まっています。
相手のリガードに対しての対応も学ぶことができるため、無理だった時にダブルアンダーに切り替えるなど戦術を組みやすく、また試合等でも活かせる技が詰まっています。
上久保式→ホベルチ式でレベルアップの形が初心者、白帯の方にはおすすめです!
中級者〜上級者の見どころ
上久保選手の噛みつきパスガードは、シンプル且つ単純なプレッシャーを与える動きがメインにあるため、基礎を固める上で最適です! 重心の位置をうまく調整することができます。
ホベルチ選手の噛みつきパスガードは、相手のリアクションに対しての対応、ダブルアンダーの併用などさまざまな動きを学ぶことが出来るため、デラヒーバからのパス、ラッソーガードからのパスなどのの幅が広がります。
試合での戦術にも活かすことができ、組み立てやすくなっています。
どちらを選ぶか迷ったら
それぞれの動画には、目的やレベルに合わせた特徴があります。自分の課題や目指すスタイルに合わせて選びましょう。
■ 上久保式 噛みつきパスガード
- おすすめ対象:
- トップポジションでうまく攻めきれない方
- ディープハーフから返した後、プレッシャーパスに繋げられない方
- 特徴:
- 基本となる噛みつきパスの動きを丁寧に解説
- 初心者や基礎を固めたい方に最適
- シンプルで実戦に使いやすい構成
■ ホベルチ式 噛みつきパスガード
- おすすめ対象:
- すでに噛みつきパスを習得しており、さらに展開を広げたい方
- 相手の多様なガードに対応するアクションを学びたい方
- 特徴:
- 収録内容が豊富で展開の幅が広い
- 中級者〜上級者のレベルアップに最適
まとめ
「基礎力をしっかり固め、プレッシャーパスガードの導入に困っている」方は、上久保式がおすすめです。
「リアクション対応力や試合での実戦的な幅を広げたい」方は、ホベルチ式がおすすめです。
上久保式:https://bjj-lab.com/products/over-under-pass-by-shuya-kamikubo
ホベルチ式:https://bjj-lab.com/products/over-under-passing-system-by-robert-oda
また両選手ともに関連作品も多くBJJLABで扱っていますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

