こんにちは、BJJ LABスタッフの下前です。
コラムの順番をスキップしてしまいました、すみません!
下前のコラムは5回目になります。
今回は「専業柔術家」をテーマにコラムを執筆しました。
BJJ LABのスタッフで、ブラジリアン柔術茶帯。(2025年現在)SNS運用や教則プロデュースなど多方面で活躍中。柔術、グラップリングを問わず、教則動画の視聴が趣味で、累計150本以上の教則動画を視聴しています。
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私、下前快喜は、2025年4月末で転職をし、5月からMeWe Fight Sports Club 目白の代表として働き始めています。
いわゆる専業柔術家になりました。

前職ではフルタイムのサラリーマンとして働いていました。
今回はフルタイムの仕事を辞めた現在までを振り返り、「やってきてよかったこと」と「やるべきだったこと」の2点をコラムとして残します。
あくまで下前快喜が感じ、考えた要素ではありますが、これから柔術を仕事にしたいと思う方への何か手助けとなるコラムとなれば幸いです。
では、よろしくお願いします。
やってきてよかったこと
まず、私がやってきてよかったと思うことは以下の2つです。
- 仕事に全力を尽くす
- 新しいことにチャレンジする
1.仕事に全力を尽くす
すごい当たり前のことではありますが、柔術に熱中してしまうとおざなりになってしまいがちです。
偉そうなことを書いていますが、私自身、前職に全力で取り組めたと考えているのは最後の1年ちょっとです。
(前職の知り合いの方でこの記事を読んでくれた方へ。自己評価と他者評価に乖離があったらすみません。)
1年ちょっとしか全力を尽くせなかったことは、仕事を辞めた際の後悔の一つでもあります。
練習に行きたい、教則をもっと見たい。
柔術のための時間を少しでも増やしたい。
柔術を仕事にしたい思いを持っていた身としては、常々考えていました。
少しばかり手を抜いて早めに切り上げて、逃げるように練習に向かったことがあるのも事実です。
本当にごめんなさい、良くなかったです。

自分の柔術に対する思いと同等に、もしくはそれ以上にその仕事に全力を注いでいる方々がいます。
自分が柔術の練習をしている時間に、仕事のための自己学習をしている。
個人のアウトプットにとどまらず、業界の未来のことを考えてプロジェクトに取り組む。
その仕事に誇りを持って全力を尽くしている方々とは、どうしてもインプット・アウトプットともに量・質が劣ります。
当たり前です。かけている時間と熱量が違うからです。
専業ではなく、兼業を選んだのは自分です。
それなのに「練習がしたいからこれくらいでいいや」「試合があるから体力温存気味で」という思いを持って、できること・やるべきことを最大限しないことは失礼に当たると実感しました。
もし、これから専業になりたい思いを持っている方には同じ轍は踏んでほしくないです。
頑張れば頑張るほど仕事が回ってきて、柔術に時間を割けなくなるジレンマが生まれることもあります。
それでも、今の仕事に全力を尽くした方がいいと今は思います。

今の取り組み方がどのように巡り巡るかは分かりません。
「いつか辞めるときのために」というのは不適切かもしれませんが、全力を尽くすからこそ得られるものがあると思います。
私は全力を尽くした結果、熱意のある方と出会い、たくさん学ばさせてもらいました。
さらに辞める身にも関わらず、応援してくれる方々が一気に増えました。
(びっくりですが、ほとんどお話しする機会に恵まれなかった上職の方にも!)
仕事も柔術も全力で取り組んでいる姿を応援してくれる方は必ずいます。
他にやりたいことがあるからこそ、今の仕事に全力を尽くしていただけたら嬉しく思います。
新しいことにチャレンジすること
竹浦さんに呼んでいただいたBJJ LAB、今の職場であるMe,We、古巣のグランドスラムのすべてで積極的に新しいことにチャレンジさせてもらいました。
また、個人で取り組んでいたBJJ INDEXでも積極的に新しいことにチャレンジした結果、今の仕事がとてもやりやすくなっています。
- 記事執筆(ライティング)
- Word Press運用・管理
- Canvaを用いた画像・動画作成
- 教則プロデュース・撮影
- SNS運用・管理
- Shopify運用・管理
- Notion運用・管理
- 英会話
ざっとリストアップすると、上記の通りです。
細かいチャレンジも入れると、もっとたくさんあります。
それぞれにチャレンジする中でたくさんのスキルを習得することができました。
すべて現職でも非常に役に立っています。(特に、ライティング・Notion・Canva!)
私自身は一流の柔術選手ではありません。
先日の全日本選手権も階級は1回戦負け、無差別の勝利は今年初勝利でした。

それでも柔術を仕事にすることができました。
周囲のサポート・応援があるという大前提はあります。
その中で新しいことにチャレンジし続けさせてもらった結果、できることが増えたことも要因の一つだと思います。
「柔術家だから練習やクラス指導だけできればいい」ではないと私は考えています。
練習・クラス指導は業務の一環にすぎず、他にもやることはたくさんあります。
多分、思っている何倍もあります。
(私自身、実力不足でまだ気づけていない、できていない仕事もたくさんあります。)

正直、「柔術が強い」の一点張りだったら、私は怖くて仕事を変えられないし、ジム代表としてリクルーティングも慎重になります。
だからどんどん新しいことにチャレンジして、できることを増やしておくことは大切だと思います。
もちろん、それぞれのスキルでトッププロになる必要はないと思います。
私自身、全てアマチュアレベル。素人に毛が生えた程度です。
でも、0ではありません。
その0ではないことが大きな力になっています。


もちろんプロの方のクオリティはすごいので、力を入れるべきときはプロの方に頼んだ方がベターです!




ちなみにですが、インプットは走りながらでもいいと思います。
自分はほとんど走りながら学んでいます。
今も業務を通じて学んだり、必要な書籍を読んだり、会員様に教えてもらったりしています。
どんどん手を上げて、新しいことにチャレンジすることをオススメします。
Me,Weチャンネル、始めてみました。 チャンネル登録、よろしくお願いします!(エラー153が表示される場合はYouTube本体でチェックをお願いします!)
(次はPodcastを個人で始める予定です!)
やるべきだったこと
逆に私がやるべきだったと感じていることは一つ、内省です。
- 内省
内省
自分と向き合うことは、辛く苦しいです。
私が内省をやらなかった理由は一つ。
自分と向き合った結果、弱いところや足りない部分を直視するのが怖かったからです。
だから、「目の前の仕事に全力を尽くせば、必ず良い未来が延長線上にある」と楽観的に思うようにしていました。
逃げるようにして仕事を探し、忙しくして自分と向き合う時間を潰していました。
これが一番の反省であり、今も課題の一つです。
内省を避けていたため、目指すべき方向や、やるべきことを全く整理できていませんでした。
「柔術を仕事にしたい」という漠然とした思いはあるものの、なぜ柔術なのか、何をやるべきかが実際には全く分かっていない。
そのため、家族との対話もままならず、たくさんの迷惑をかけてきました。(今もかけています、ごめんなさい。)
先ほどの仕事に全力を尽くすと矛盾している部分もあるかもしれません。
しかし、もし自分と向き合う時間が今なかったら、内省の時間を確保することを強くオススメします。
- 仕事で忙しい。
- 練習の時間を確保したい。
- どうやれば良いのか分からない。
やらない理由はいくらでもつけられます。
しかし、なりたい思いが本物であるならば、逃げずに自分と向き合うべきだと思います。
大きいものと対峙すると何をすれば良いのか分からなくなってしまうので、細かく分け分けすることをオススメします。

私は毎週日曜日夜にその週の振り返りを兼ねて、細かく内省の時間を作るようにしています。
(翌週の準備もできるため、オススメです。)
正しい方向に、正しい方法で向かう。
そのためには内省が必要不可欠だと思います。
最後に
改めて、私は大好きな柔術を仕事にすることができました。
ぶっちゃけ、前よりも働いています。
楽しくないことや苦手なことがあるのも事実だし、辛く不安に押し潰されそうなこともあります。
好きなことを仕事にできるのは幸せではありますが、甘くはないと日々痛感しています。
それでも周りのおかげで、毎日楽しく充実した日々を過ごせています。
ジムでの時間を通じて、周りの方々に喜んでもらえる今の仕事が私は大好きです。
みなさん、いつもありがとうございます。
引き続きよろしくお願いいたします。

最後になりますが、すみません、このコラム執筆から逃げていました。
このテーマの記事を書きあげることは、自分の中で大きなタスクであり、書くために自分の気持ちの整理を先延ばしにしていました。
さらにかっこいい文章を書きたい変なプライドが邪魔をしてしまった結果、どんどん執筆を後回しにして逃げていました。
本当にすみません。
今はやっと形にできて、ホッとしています。
次回のコラムは締切を守れるようにします。
では、また。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
もしよかったら、下前が代表を務めるMeWe Fight Sports Club 目白にいらしてください。
ぜひお待ちしています!

