50歳と青帯と健康

健康第一だよね、という話

お世話になります。森谷です。

やっぱり健康第一だよね、というお話です。

「元気があれば何でもできる!」って、本当ですよね。年々、実感が増します。

少し前に50歳になりました。誕生日です。

「おめでとう」と言われても、本人はめでたい気分になれず、むしろ「やれやれ…」という感覚のほうが強かったのですが、「ここまで生きてこられたのは親のおかげだな」と思い、久しぶりに実家へ帰りました。

すると父が、感慨深そうに「50歳か…」とつぶやいたんです。

それを見て、少しは親孝行ができたような気持ちになり、同時にこう思いました。

親からもらった身体を大事にすることも、親孝行のひとつなんだな、と。


今年の目標、果たせず

今年中に柔術の試合にエントリーするつもりでいました。

1月に青帯をいただいて、心の中ではずっとこう思っていたんです。

「試合に出るなら早い方がいい。絶対。絶対!! なぜなら私は、いくらでも“やらない理由”を作れるから」

そう思いつつ、なんだかんだで、いつの間にか秋。

「やる!」と気持ちが動いた矢先、ガタッと体調が崩れました。

私は「とにかく継続」をモットーに柔術をしているのですが、明らかに以前とは違う謎の不調に見舞われて、やる気がある・ない以前に、「まずジムへ行く!」ということすら難しくなってしまい……。

正直、「マジかぁ〜。もう柔術無理、やめようかな」と本気で思いました。


1日24時間、平等に歳を重ねる

1日24時間、時間は平等。そして平等に歳を重ねる。

私は46歳で柔術を始めましたが、1カ月半後に腕を三角巾で吊り、再開したと思ったら今度は膝をやって長期離脱。

怪我をするたびに、

「痛い! 痛すぎる!」

「もう柔術は無理!」

「向いていない!」

と嘆き、回復してくると、

「……軽くなら動いて良いですかねぇ……?」

と医師に聞いて、苦笑いされる。

これを何度繰り返しただろうか、という感じです。

最近は長期離脱するような怪我はないのですが、代わりに体調が大きく変化しました。

変化してしまった。

年齢のせいにしたくはないけれど、初めて歳を取るので、自分の歳の取り方と、それに伴う弊害が分からない。未知の領域です。

原因不明の不調や、謎の痛みがあちこちに出て落ち込むこともあります。でも、抗いようもないし、抗っても仕方ないので、受け入れる方向にシフトしました。


「練習しなくても、おしゃべりしにきたら?」で救われた

久しぶりにヨレヨレになりながらジムに顔を出したとき、先生(寒河江寿康先生)に言われました。

「大丈夫ですか? 練習しなくても、おしゃべりしにきたらいいじゃないですか?!」

その瞬間、心の中でこう思いました。

『……なにそれ、いいの?! それなら続けられそう』

それで、柔術をやめるのはやめて、ジムに顔を出せるようになっています。

ありがとう、寒河江先生。

ありがとう、寿柔術。

寿柔術は基本的にワイワイ賑やかですが、各々ちゃんと真面目にやってます!(念のため)


ハードルを下げまくって、続ける

私はいま、ハードルを下げまくっています。

「練習は、ジムに行けたらOK」くらいまで下がりました。


不調の原因は「栄養不足」かもしれないと言われた

ある日、医師にこう言われました。

「あらゆる不調の理由は、栄養不足の見直しである程度改善できると思います。」

あまりの不調で、柔術はもちろん、仕事も日常生活も、しんどくなりました。いくつか病院へ行き、何人かの医師の診察も受けました。

行ったところで「更年期症状」と言われるのは分かっていた。でも、それでもどうにかしたくて行きました。

その中のひとりの医師が、検査結果を渡しながら言ったのが先ほどの言葉です。

「これ、検査結果ね。私は栄養の観点で結果を話すから」

渡された検査項目のほとんどに、赤ペンで「↓」が書かれていました。

必須栄養素のほとんどが足りていない。中でも圧倒的に足りない栄養素がある、と。

そしてこう続きました。

「私は、栄養不足の見直しである程度改善できると思っています。それでも不調だったら、処方を考えましょ」


『オーソモレキュラー…』と、呆然

「オーソモレキュラー……」

栄養療法という言葉は知っていたものの、自分には縁遠いと思っていたので、ただ呆然としてしまいました。

想定していなかった状況に軽くショックを受け、真顔でフリーズしていたっぽいです。

というのも、診察室を出たあと、看護師さんが私に「真っ白い一人がけのソファに座ってください」と言い、改めて説明してくださったくらいなので。

看護師さんからは、2つアドバイスをもらいました。

  1. 意識して食事で栄養を取ろうとしてもなかなか行き届かないので、含有量を見て、サプリメントをうまく利用する
  2. それでも数値が上がらなかったら、ピロリ菌検査をしてみる

50歳、ここからが本番かもしれない

というわけで今は、適当に選んだサプリメントを取り入れつつ、せっせと身体に栄養を送り込んでいます。まだ始めたばかりなので、特に変化は感じていません。

50歳。

未知の領域に足を踏み入れた私にとって、いま感じている変化は“序章”にすぎないのかもしれない。でも、だからこそ思うんです。しっかり考えて、身体を大事にしよう、と。

健康であれば、何でもできるし。

そして柔術については――

メンター制度を導入したことで、やっと「楽しみ方」が分かってきました。

このことについては、またいつか。