6年間の挑戦と学び──カルペディエム三田を卒業して思うこと

竹浦正起です。久々の更新となりました。

私ごとですが、3月31日付で6年間お世話になったカルペディエム三田を卒業しました。

24歳で右も左も分からぬまま東京にやってきて、25歳で道場の代表をやらせていただき、とてつもない経験をさせていただきました。

この20代での経験は、今後の自分の「地力」の部分を作ってくれたと思います。

この経験を糧に、これからも全力で頑張っていく所存です。

最近の僕ですが、ありがたいことにとてつもない数のお仕事をいただいております。

すべて柔術にまつわるもので、がっつりコミットする事業から、スポットで入る案件、アドバイザー的な関わり方まで、幅広くやらせていただいております。

6年前、お金も人脈も何もないまま東京に来て、まさかこんなにいろんなことに挑戦できるとは思ってもいませんでした。

ここまでの自分を振り返って、大切だなと思ったことを3つまとめてみました。


とにかくやる

ほぼこれがすべてです。先ほども書いた通り、東京に来たときは何も持っていませんでした。

そんな自分にできることは何か?――それは「とにかくやる」ことしかありませんでした。

当時はインストラクターも少なかったので、柔術のクラス指導は誰よりも多くこなし、トイレやシャワールームの清掃、洗濯などの雑務も常に率先してやりました。

そうしているうちに、経理や労務関係の仕事も任されるようになり、会員・会費の管理、労働者の管理、道場全体のマネジメントまで担うようになりました。掃除や洗濯といった単純作業とは違い、人を相手にする業務はかなり大変でしたが、それでも「とにかくやる」を貫きました。

仕事から飲みの誘いまで、すべてに「行きます」「やります」と即答していました。

「20代はとにかく経験が大切だ」と先輩方に教えていただいたので、とにかく全部やってみました。

中には「これはやらない方が良かったな」と思うようなこともありましたが、それもまた勉強。次につながればいいのです。(※もちろん犯罪などはしていません)


柔術以外のことをやる

柔術以外のこともとにかくたくさんやりました。

社会人を1年しか経験せずに独立してしまったので、本を読みまくって社会やビジネスについて勉強しました。

東京では、すごい経営者の方々の飲み会に参加したり、オフィスやさまざまな場所に連れて行ってもらったり。普段の生活では出会えないような人たちとたくさん会い、気になることはどんどん質問して学びました。

中には怪しい異業種交流会に参加して、1分で退出したこともあります(笑)。

特定の経験が直接役に立ったというより、膨大な量のインプットが今の自分のアウトプットのベースになっています。

「柔術を仕事にしたい」と考えるなら、柔術以外のことも学ぶ必要があります。


他者への想像力をつける

これは、20代の中で得た大きな気づきのひとつです。

まだまだ未熟ではありますが、20代前半はとにかく自分のことばかり考えて、自分本位で物事を進めていました。

20代中盤になり管理職的な役割を担うようになってから、「他者への想像力」が何よりも大切だと痛感しました。

たとえば、AさんとBさんでは立場も考え方も違います。その両方の立場を想像しながら、物事を進めなければいけない。

この視点は、自分が商売をするうえでも非常に役立っています。お客さんはどんな人なのか? 何が欲しいのか? 何を目的としているのか?――それを深く考えるようになりました。

さらに、その商売を成立させるためにはチームが必要です。チームメンバーそれぞれの強みを見つけて、そこを最大限に発揮できるように調整する。

これらを早い段階で、実践を通じて学べたのは本当に良かったと思います。

「僕、試合がんばるのでスポンサーお願いします!」と、うっかり言ってしまう人たちは、言われた側がどんな気持ちになるか、少し想像してみましょう。


以上の3つが、これまでを振り返って「超重要だったな」と思うことです。

東京に来た当初は、文字通りゼロからのスタートでしたが、この3つをとにかくやり続けて、今の自分があります。

ぜひ、参考にしてみてください。


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