本記事は、世界最高峰のレッグロッカーであるキエラン・キチャック選手の『ノーギリバースデラヒーバ』の解説記事です。
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ブラジリアン柔術紫帯。(2026年4月現在)所属のARTABJJ広尾にて、クラス指導や選手活動を行っています。柔術の試合視聴が趣味で、ADCCやCJIなどは目を充血させて夜通し視聴します。Xアカウント。
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講師情報:キエラン・キチャック (Kieran Kichuk)

カナダ出身。Action & Reaction MMA Toronto所属。
ボトムからの攻めを武器に世界のグラップリングシーンで大活躍中。
リバースデラヒーバやハーフからの足関節技を得意とし、多くの試合で足関節技による1本勝ちを収めています。
主な戦績は以下の通り。
- Finisherd Sub Only 155 lb Champion (2022)
- Emerald City Invitational 155 lb Champion (2022)
- Canadian National Champion (2019)
- 2x Pan American Championship Finalist (2022, 2023)
私も個人的に前から好きな選手で、フォールスリープを勉強するためにBJJFANATICSで彼のリバースデラヒーバの教則を買ったこともあります。
ニーシールドやリバースデラヒーバなどの、内側のガードからの足関節が得意な印象です!
- ノーギ・リバースデラヒーバの基礎を学びたい方
- ボトムからの足関節のオプションを増やしたい方
- フォルスリープ・バックサイド50/50をマスターしたい方
全編 1:11:09
- リバースデラヒーバから3方向の崩し
- オフバランス①から後方へのスイープ
- オフバランス②からレッスルアップ
- オフバランス③からレッスルアップ
- バックサイド50/50エントリー
- バックサイド50/50からのヒールフック
- フォールスリープエントリー
- フォールスリープからのヒールフック
- 質疑応答
この教則で大切なコンセプト
この教則でキエラン選手は、「コンプライアンス」という言葉をよく使います。
ここでは、こちらが仕掛けるオフバランス(崩し)に対して、そのまま崩される相手のことをコンプライアンス(従順)であると表現されています。
相手がコンプライアンス(崩される)な場合と、コンプライアンスでない(反応してくる)場合でテクニックが分岐していくのを理解しましょう。
チャプター解説
崩し&スイープ
1.リバースデラヒーバから3方向の崩し

僕の経験上、セミナーで簡単なミニゲームから始める先生は良いコーチな場合が多いです(偏見かも?)。
このチャプターでは、リバースデラヒーバから3種の崩しを使い前足を軽くする人と、前足を重くキープする人でミニゲームを行っています。
この後のチャプターでも①〜③の3方向の崩しが軸となって進んでいくので、非常に大事な部分です。
特に左奥への崩しは使える人が少ないので、しっかり3つマスターしましょう!
2. オフバランス①から後方へのスイープ

このチャプターでは、「レッグロックに入るためには、スイープをできる能力があることを相手にわからせる必要がある」というキエラン選手の金言から始まります。
下から足を抱えてひたすら捻ろうとするだけではなく、スイープを仕掛けてリアクションを引き出して、足関節に繋げることが重要ということですね。
ここでは、コンプライアンスな崩しに反応せず、倒れる相手に対するスイープのオプションの説明がされています。
3. オフバランス②からレッスルアップ

ここでは右奥方向への崩しに対して、前足が軽くなる相手に対するレッスルアップが説明されています。
シンプルで漢を感じるレッスルアップです!
4. オフバランス③からレッスルアップ

オフバランス③に対して、奥足を前にステップする相手に対するレッスルアップです。
前に出た奥足を取り、Xガードを経由してレッスルアップを行います。
こちらもシンプルですが、相手を崩してからテイクダウンを取るまでの詳しいポジショニングや、グリップの組み替えなどが説明されています!
また、チャプター2〜4までのテクニックは相手がコンプライアンスな、崩しに対して素直に崩される場合のオプションです。
この後のチャプターからは、抵抗してくる相手をレッグロックに入れていきます。
レッグロック(足関節技)
5.バックサイド50/50エントリー

オフバランス③(右上方向)を仕掛けた時に、奥足を触られるのを嫌がった相手は手をマットに付いてきます。
足が軽くなるので、インサイドスピンで相手の足の間に潜っていき、そこからバックサイド50/50を作ります。
相手を崩した状態をキープするための足の使い方のディテールが半端ないです。
ニーラインを逃してしまった時の戻し方、ヒールフックを極める際のグリップや足の使い方までカバーされています。
膨大な情報量なので、集中してしっかり理解してください!
6. バックサイド50/50からのヒールフック

バックサイド50/50に入ると、ほとんどの相手は向き直るためにバックステップをしてきます。
その際のフォローの仕方とポイントが説明されています。
バックサイド50/50に入れても、バックステップされてグリップを掴まれたり、フォローできなくて逃げられる人は要チェックです!
7. フォールスリープエントリー

キエラン選手の伝家の宝刀です。
内回りを警戒して膝をついてディフェンスしてきた相手に対し、フォルスリープを仕掛けます。
膝を付いて前足が軽い場合はフォルスリープ、重い場合はオフバランス①で崩せるようです。
抜け目なし!!
また、エントリー後の姿勢のディテールは必見です。
フォルスリープにエントリーしたけど、倒されてスマッシュされてしまうという方は要チェックです。
また、サドルポジションへのエントリーも2種類解説されています。
奥足を持って押し倒す場合と、反発された場合に回して取る場合です。
8.フォールスリープからヒールフック

このチャプターは、ダブルトラブル(奥足を抱えたサドルロック)からヒールフックを取るまでのポイントを解説しています。
50/50とは異なり、サドルロックでは自分がヒールを取りに行く方向と相手が回転して逃げる方向が同じです。
そのため、単純な追いかけっこになり、相手に速く回られて逃してしまうことが多いです。
逃げられないためには、奥足をコントロールしてダブルトラブルと呼ばれる形を作り、相手の回転をスローダウンさせることが重要になります。
コントロールし続けるために相手の足を肩に担ぎ上げて、キープしたままヒールを取ります。
グリップチェンジのディテールが素晴らしいです!
質疑応答
9.質疑応答
- 質問1 ハーフガードからのレッグロックエントリーはありますか?
- 質問2 RDLRからからの攻撃でお尻をついて回転を防がれたらどうしますか?
- 質問3グリップ①とグリップ②(アンダーフック)の使い分けは?
- 質問4 ヘッドクォーターを作られたとこからレッグロックに入る方法はありますか?
- 質問5 インサイドキャンピングへの対応
どの質問に対しても、キエラン選手の素晴らしい解答が示されています。
個人的には、質問1への回答のハーフガードからのフォルスリープエントリーが気に入りました。

次はハーフガードからのレッグロックというテーマでセミナーをして欲しいなと思いました。
この教則がオススメな人
- ノーギ・リバースデラヒーバの基礎を学びたい方
- ボトムからの足関節のオプションを増やしたい方
- フォルスリープ・バックサイド50/50をマスターしたい方
1.ノーギ・リバースデラヒーバの基礎を学びたい方
この教則ではまず最初に、リバースデラヒーバからの基本的な3方向のオフバランス(崩し)と、そこからのスイープが説明されています。
キエラン選手が仰っているように、レッグロックを掛けるためにはスイープのオプションがあることが重要です。
そのため、リバースデラヒーバ初心者の方にも、今一度基礎を見直したい中・上級者の方にもオススメです。
2.ボトムからの足関節のオプションを増やしたい方
シングルレッグXやアウトサイドアシなど、直接足にグリップがあるポジションからの足関節よりも、リバースデラヒーバからの足関節は少し難しく感じる方も多いと思います。
しかし、トップレベルの試合ではよく使われているのも事実なので、レッグロッカーとしてのレベルアップを目指す方は必見です!
3.フォルスリープ・バックサイド50/50をマスターしたい方
フォルスリープやバックサイド50/50にエントリーした後に、ヒールフックを取るまでに逃してしまう方にもオススメです。
この教則では、リバースデラヒーバからこれらのポジションにエントリーした後の事も、詳細に解説されています!!
※単純にカッコいいからフォルスリープしたいという方にももちろんオススメです!
まとめ
この教則では、リバースデラヒーバの基礎的な崩しからのスイープ→それに反応された場合のレッグロック という流れで説明がされています。
そのため、リバースデラヒーバを使ったことがない初心者の方から、リバースデラヒーバからのオプションを増やしたい上級者の方まで、広くオススメすることができると感じました。
また、フォルスリープやバックサイド50/50といった、中・上級者向けの足関節ポジションについての説明も非常に詳しくされているため、これらのポジションを詳しく学んでみたいという方にもオススメです!
この教則をマスターして、練習や試合でリバースデラヒーバからバチバチに足関節を取ってやりましょう。
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