さらに覚えるべき足関節ポジション
過去2記事でノーギ初心者に向けた最初に押さえる足関節ポジション3選と中級者に向けた次に押さえる足関節3ポジションをご紹介しました。
これまで紹介したポジションは以下の6つです。
- 50/50
- サドル
- DOA
- イリミアシ
- 80/20
- アウトサイドサンカク
今回はさらにレベルが上がって、グラップリングを専門でやっていてもあまり目にしないけど、有効に使えれば強力なポジションを3つご紹介します。
7.バックサイド50/50
以前紹介した50/50の状態から、片方が腹ばいになっている状態がバックサイド50/50(Backside 50/50)です。
上を向いている掛けた側は、相手の足をほどいて外側からかけた左足の圧力で一気にインサイドヒールを極めることができます。
逆に腹ばいになっている掛けられた側はスペースがないため相手の足をほどきにくく、自分の足も見えません。
掛けられた側の膝が抜けておらず、足がほどけていたら一瞬で極められるでしょう。また、一度インサイドヒールの形にとらえられて回ってしまうと、自ら極められにいく形になります。UFC232で行われたRyan Hall vs BJ Pennもこの形で極まりました。
この試合の展開について、以下のYoutubeで解説されています。
有利度合いとしては9:1。自分と相手の足の状態にもよりますが、掛けた側が圧倒的に有利で、破壊力のあるインサイドヒールを極められるのが特徴です。
8.リバースアシ
片方の足を捉えて、相手に乗っかった状態がリバースアシ(Reverse Ashi)です。捉えた足をしっかりホールドするのがポイントです。
ここから膝十字やトーホールドの極め、サドルへの移行が可能です。極めるポジションとしてではなく、中継地点としても考えるとさらに有用です。
掛けられた側は足を組んでおけば少し安心ですが、自分の足の様子が見えず、一方的に攻められるため危険です。
有利度合いとしては7.5:2.5。掛けられた側は防御一方になるでしょう。
9.クリップラー
以前紹介したサドルから、絡んでいる足を外側に持ってきたポジションがクリップラー(Crippler)です。足に非常に角度がついて、トーホールドやアウトサイドヒールが簡単に極まります。また、足を抱えて内側に圧力を掛ける非常に危険なフットロックも極まります。
有利度合いとしては10:0。掛けられている側ができることは一切なく、掛けた側も一瞬で極めることができます。
防御の心得
今回はさらに発展した3つのポジションを紹介しました。
掛けられるとすぐに極められてしまうポジションが多いので、入られないように事前に警戒しつつ防御も併せて覚えましょう。
バックサイド50/50
かかとをキャッチされる前に相手をもう片方の足で蹴って距離を早めに取りましょう。
リバースアシ
起き上がって、もう片方の足で蹴って距離を取るようにしましょう。
クリップラー
入られた時点ですぐに極められるので、入られそうになったその瞬間に距離を取りましょう。サドル、ワンレッグXから経由して入られることがあるので、早めに処理しましょう。
ポジションを確認してみよう
上級の足関節ポジションは、正しく理解するのも難しいです。
この記事や引用元の動画を見ながら、丁寧に確認してみましょう。