「お世話になっております。BJJ LABの森谷です」
今日もこの文言から始まるメールをたくさん送信しました。
最近の楽しみは、岩崎さんのハーフガード教則のダウンロード数がそろそろ4桁を超えることです。
初めてのスタッフコラムです。
わたしは20年以上演劇をやっていました。
厳密にいうと現在も1年に1作品は舞台に立ちますが、コロナ禍を経てだいぶ心境の変化がありいろいろなことを整理しています。
それはさておき、
長らく演劇界に身を置いていたので、「もしこれが演劇だったら〜」と置き換えて考える癖があります。
たとえば、
現在わたしは柔術白帯ストライプ2なのですが、演劇界だと茶帯ノーストライプ、いや紫帯ストライプ4くらいかな。
とか、
試合が舞台の本番だとしたら1000試合はしてるな。
とか。
そういう置き換え癖、ありませんか?
柔術に置き換えて考えたりもします。
「わたしの人間力は何色帯だろうか……」と最近は人としての帯色を考えます。
「まあまあ長いこと人やってきているけれど、青帯になれているだろうか?」と。
よく言われていることですが、歳を重ねると褒められることも叱られることもなくなり、自ら求めないと助言を受けることもほぼなくなってしまいました。
「自己」「自己と社会」についても考える。考えて、自己解決をする。
時間、体力など失われるものが多い中、自身を鼓舞するのは容易ではありません。
他競技の帯制度はわかりませんが、ブラジリアン柔術の帯制度はとても魅力的な制度だと思います。その魅力の一つには「指導者に承認される」ということです。
誰かが自分のがんばりを承認してくれる喜び。
ましてや大人になってからの習い事。
しかも「この人を倣いたい」と思った指導者からの承認ならなおのこと。
帯昇格は、マズローの欲求5段階説の上部に値すると思われます。
これぞ余談という余談ですが、
「帯制度」というワードで検索をしたら、検索結果一覧に【揖保乃糸の赤帯と黒帯はどちらが高級ですか?】とあったので読んでしまいました。「へぇ〜」となりました。
話を戻します。
「わたしは人として何色帯だろう…」
白帯から青帯への昇格基準が基礎を網羅することならば「人間青帯」になるために網羅すべき基礎はなんだろう。
考えます。答えは出ません。
答えの出ないもどかしさ、でも考え続けることに意味があると思ってしまうのも演劇でつちかった癖です。
わたしはこれからも答えの出ないことを考え、このめんどうな性格に飲み込めれないようにしながら、少し強引にでも日々を愉快に過ごしていくのだと思います。
が、
考えるだけではなく考えた後に行動することのおもしろさと意義は、この1年で実感しました。
2回目の膝のケガで失った練習時間に湧き上がった感情や、人との繋がり、出会いは何にも代えがたい貴重な財産です。
デラヒーバの形も分からなかった1年前。
ほぼ初めましての状況で「いつか竹浦さんのマネージャーになりたいです」と伝えた1年前。
こんな頭のネジ外れ気味のわたしに名刺を作ってくれた竹浦さん。
いつも快く業務サポートをしてくれるプロフェッショナルなチームメンバーの遥希さん、下前さん、延藤さん、稲葉さんには感謝しかありません。
わたしはこれからも考え続け、行動します。
人としての帯昇格は難しそうなので、まずはコツコツと柔術青帯を目指します。
サボり癖があるので、年末か来年あたまにこちらで報告ができることを目標に。
とにかくやる。